2011.06.24 Friday | 乙嫁語り
 乙嫁語り(おとよめがたり) 森 薫 著 エンターブレイン



 タイトルの「乙嫁」は、可愛いお嫁さんの意味だそうで、舞台は19世紀、中央アジアのコーサカス地方。
 森さんの作品は前作「エマ」から読ませていただいてますが、モノクロなのに暖かな色彩を感じさせる、繊細な描き込みが好きで、お絵かき好きな人間としては絵を眺めているだけでも大好きです。
 今作は、一読者が言うのも僭越ですが、以前よりも洗練されて、パースもきっちりしていて、安定感があって勉強になります〜。

 さて、物語は、12歳のカルルクが結婚するシーンから始まるのですが、相手の花嫁さんは8歳年上のアミルさんでした。
 花婿の年が年なのですが、かわいいカップルですw。
 この二人を軸にしばらく、当時の、当地方の人々の文化風習が描かれますが、面白くてすぐにひきこまれました。1巻でアミルさんが馬上から矢を射るシーンがでてきますが、これがかっこいいんだな〜ww
 当時の女性たちは狩りをしたり(というのはアミルさんだけかもw)、炊事はもちろん、裁縫やその他もろもろの家事、山羊の放牧にと、やることがたくさんで。
 大家族で暮らすのが当たり前のようだから(カルルクの家は祖父母、両親、姉夫婦とその子どもたちと暮らしてます)割と人手はあったようで、さほど苦はなかったかもですが。
 
 最新巻では、カルルク一家に滞在していたイギリス人旅行家のスミスさんと、タラスというまた違う氏族の女性との出会いが描かれているのだけども、このエピソードにはつい色々考えちゃいました。
 今もそういう風潮は少しはあると思うけど、女性にとってはいかによい結婚をするかが人生の決めてになっちゃうのね。
 特に舞台の国では、農耕が盛んでもなく放牧が主な生活を支える方法で、水も芳醇にあるわけではないという地域なので、男性も財産がないと結婚できないようで…。

 当たり前のことだけど、結婚して子をもうけて、家族で暮らす。それがこの地方の人々の目的であり人生なのですな。結婚相手は親が決める。子はそれに従わなければならない。一昔前の日本もそうでしたが。
 まあ、親と子の関係が良好ならば、それで問題はないのかも。
 
 カルルクとアミルさん、それにひょっとしたらまだスミスさんとタラスさんの関係も何か進展があるかもしれないので、この先が非常に楽しみです♪ 

 


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